消しゴムを使う人を見ると、あ、この人はいま、
一生けんめい闘っているんだな、と、
なんだかちょっと応援したくなります。
自分の想いを、正しく、わかりやすく伝えるには
どう書けばいいのか。それと真正面から向きあい、
苦しみ、迷いながら、でもなんとか前へ進もうと
もがいている。消す、という行為には、人間の、
そんなひたむきな想いがこもっている気がしてなりません。
文房具づくりにたずさわって、まもなく100年。
トンボは、「書く道具」と同じくらい、「消す道具」を
大切に育ててきました。日本の定番と言ってもいい消しゴム。
品質をみがくことで、大きな市場を切り開いた修正テープ。
そこにあるものを、すばやく、美しく、カンタンに
消し去ることで、この世にほんとうに生まれてこなければ
ならなかったものが姿をあらわしてくる。
消すことは、また、書くことである、
と信じるトンボです。株式会社トンボ鉛筆
トンボが動いている。
人が、何かを生み出している。