おニューの靴は、木曜日にデビューする。
買ったばかりの真っ白なスニーカーで
学校にいくと、「お、新しいクツ買ったの?」
とたずねられる。
・・・ひじょうに照れくさい。
日曜日にシューズ愛ランドに行ったことがバレるし、
その夜にサザエさんを見ながら、
クツにヒモを通してニヤけている姿が
見破られてる気がする。
だから、ぼくは月曜日に
新しいクツを履くことは避けた。
「あれ、なんで履いていかないの?」
という母の問いかけには、
「いや、まだ早いんじゃないかな。
コイツ(古いクツ)だってまだ履いてほしいだろうし」
と答えた。
木曜日や金曜日に、
新しいクツに気づかれると、
「あれ、新しいクツ買ったの?」
というふうにたずねられる。
「いや、前から持ってたんだけど、あまり履いたことなくてさ」
1mmもウソはついてない。
みんなそこまで気にしていないのは知ってるし、
自意識過剰だという自覚もある。
けれど、平日のじぶんは、
日曜日のじぶんを必死に守っていた。
制服だと足元に目がいきやすい。
足元だけ守ればなんとかなる。
そう思って生きていた。
ちなみに、散髪した翌日の照れくささは、
さらにレベルが上がりますが、
これはもう守りようがないので、あきらめていました。
なぜ金曜日にしないかというと、
金曜日に履いていったけど気づかれなくて、
月曜日に初めて気づかれるという失態があったからです。
2010年11月23日 2:53 PM | カテゴリー:ぜんぶ, 3バカ日誌 : 長谷川哲士 | コメント (2)