曇りの日の朝は、晴れの日より晴れている。

曇天とした朝の窓際の薄暗い空間が好きです。

窓を少し開けると冷えた空気が入ってきます。
鳥の鳴き声のBGMを流していたら、
スズメがベランダの手すりに止まりました。
チュンチュンと、会話しているようです。
どんな話をしているのだろう。
窓の隙間から、柔らかい風が部屋の中に流れ込み、
リーン、リーンと風鈴が鳴り響きます。
風と音と薄暗い光が、いい朝を作ってくれました。

この時期の晴天の日は、日光が強く、暑さも増して、
窓際に座っているだけでいささか疲れてしまいます。
その点、曇天とした日は、
朝の窓際の空間に限れば、晴れの日よりも心は晴れる。

曇天とした朝の窓際の薄暗い空間が好きです。

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