マズいメシをつくるほうが難しい。
ほんとうにうまいうどんは
うどん嫌いを治す力が
あるうどんだ。
ほんとうにうまい料理とは
大嫌いという圧倒的な負のパワーを
吹っ飛ばしてしまうくらいの
うまさがある料理だ。
自分の舌が鈍感なせいかもしれないですが
どんな料理もレシピ通りつくればたいてい美味い。
むしろ不味くつくるほうが難しい。
だから料理店に行けば
そりゃどんな料理だって美味しいさ、
と穿った意見を持っています。
ただどんな料理も、まあうまいといえど
「うまい!」にも尺度がある。
膝を叩くほどの美味さ、深淵なる美味さ、
母さんの味の美味さ、情けの美味さ。
じゃあ「うまい」の一番って何だろうと思うと、
大嫌いな食べ物を大好きに変えてしまう、
自分の概念をひっくり返してしまうくらいの
食べ物に出会えたら、それは最上級の「うまい!」だ
と言ってもいいんじゃないかなあ。
そんなことを大嫌いなうどんを前にしながら思った正月です。
2013年1月5日 12:00 AM | カテゴリー:ぜんぶ, 3バカ日誌 : 木村泰斗 | コメント (0)