えんぴつ
えんぴつはアピールすることが得意じゃない。
文具コーナーで、
シャーペンやボールペンが
大々的に宣伝していても
えんぴつコーナーのところだけは
隠れBarかのように
何も言わずにたたずんでいる。
えんぴつは形を変えない。
世界のどこに訪れても
そのほとんどが
正六角形か円形の形をしている。
えんぴつは、身を削られても
痛いとは言わない。
それどころか、
削られたあとは
スタイルが引き締まり、
凛とした表情を見せる。
えんぴつは書くという
役目を全うするために
うんと昔から存在している。
言い方をかえると
書くこと以外なにもできない。
その不器用ながらも
まっすぐな生き方をしてきた彼は
いま、もっとも使われてる筆記具として
世界中で親しまれている。
2011年5月16日 12:00 PM | カテゴリー:ぜんぶ, 3バカ日誌 : 木村泰斗 | コメント (0)