えんぴつ

えんぴつはアピールすることが得意じゃない。
文具コーナーで、
シャーペンやボールペンが
大々的に宣伝していても
えんぴつコーナーのところだけは
隠れBarかのように
何も言わずにたたずんでいる。

えんぴつは形を変えない。
世界のどこに訪れても
そのほとんどが
正六角形か円形の形をしている。

えんぴつは、身を削られても
痛いとは言わない。
それどころか、
削られたあとは
スタイルが引き締まり、
凛とした表情を見せる。

えんぴつは書くという
役目を全うするために
うんと昔から存在している。

言い方をかえると
書くこと以外なにもできない。

その不器用ながらも
まっすぐな生き方をしてきた彼は
いま、もっとも使われてる筆記具として
世界中で親しまれている。

コメント

コメントをお寄せください。

コメントの投稿

* コメントフィード

トラックバック

トラックバック URL : http://okakin.jp/blog/wp/wp-trackback.php?p=1196