2017年04月
僕にとって読書というものは、
言葉の採集の時間でもあります。
山菜を採りに山に出かけるように
言葉を採りに本に出かける。
そんな心持ちで本を開くことがある。
カリカチュア、位相、居丈高、
沈潜、欣快、たまゆら、吻合…
知らない言葉を見つけると、
頭の中の言葉のかごに摘んでいきます。
使える言葉が増えたって、
たいしていいことはありません。
採集した言葉を会話で
使うことは、そうありません。
でも、なんとなく、
ちょっといい大人に
変化していけるような気がします。
2017年4月29日 12:00 AM |
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山に入るとすれ違う生き物が、
人間から多種多様な生命群へと変わる。
ぼくは恥ずかしながら、
花の名前とか、虫の名前とか、鳥の名前とか、
木の名前とか、草の名前とか、詳しくわからないので、
彼らの名前をひとつひとつ挙げて
紹介するようなことはできないけれど、
それでもたくさんの生きものが、
生きていることはわかる。
山は、いろんな種が混在しているのだ。
そこに行くと感じるのですが、
ぼくは、人がたくさんいるところより、
生きものがたくさんいるところの方が
どうやら好きみたいです。
明確な理由はわからないけれど、
心も体もそっちを求めている。
だから、とくだん登山が
好きなわけではありませんが
山という自然の街がけっこう好きで、
週末は、そこに出かることもしばしば。
冬の後ろ姿が見えなくなったいま、
やっと山へ足を運びに行ける季節がやってきました。
今週末は奥高尾へ。
東京の街の桜は散ってしまいましたが、
自然の街の桜はこれからです。
2017年4月22日 12:00 AM |
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朝陽が桜を煌煌と染めあげながらのぼりだすと、
光に当てられた花が彩りはじめる。
花々は朝の街の静けさを楽しみ、
春の鳥は枝にとまり口ずさんでいる。
雲は虚空の果てに流れ出し、
建造物の間を風が吹き抜けて、
ぼくを酔いの彼方に連れていく。
なんて気持ちのいい朝なんだろう。
夏にも、秋にも、冬にもない、瑞々しい朝が春にはある。
春になると胸が早鐘を打ちはじめるのは、
決して冬の終わりが来たからだけではない。
こういう朝があるからだ。
2017年4月15日 12:00 AM |
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目黒川沿いが通勤路なので、
朝も夜も、この道を通る生活をしているのですが、
桜が引き寄せる磁力というものは強力で
いま、とくに夜は、連日、
縁日のようなにぎわいを見せています。
当然、道は人であふれ、
家にたどり着くまで、
ふだんの倍以上、時間はかかります。
それが別に嫌だというわけじゃなく、
むしろ毎日、お祭りの空気を味わえて
毎年楽しみにしている帰り道です。
ただ、桜が散るとそれまでのにぎわいは
幻だったように人も散っていきます。
それがけっこう淋しくて。
あと1週間くらいは、散らないでいてほしいなあ。
2017年4月8日 12:00 AM |
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去年、やり残したことの一つが大掃除。
どうも年末は浮かれポンチになっていて、
しかも実家に帰ったりすると、
なかなか大掃除することができなくて、
ぼくの部屋は相変わらず去年のまま。
キレイにリセットすることができていない。
今年に入って、大掃除しなきゃと思っていても、
結局、床に落ちてるゴミをサーっとコロコロする程度。
いらないものを処分したり、散らかった状況を整理したり、
窓を拭いたり、浴室をピカピカに磨いたり、
いわゆる大掃除のようなことはしていない。
で、これはやっぱり大掃除の気分を
自分の中で醸成しないといけないなあと悩んでいたときに、
3月31日は、12月31日と
ちょっと似ていると思ったんですね。
3月31日も一年のさいごという気分がちょっとある。
であるなら、この日も、大掃除の日であってもいい。
ただ、今年は平日なので、
今日と明日の、この土日を
ぼくにとっての大掃除の日としよう。
そう決めていた週末がやってきました。
さて、どこまで片付くかしらん。
2017年4月1日 12:00 AM |
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