2017年03月

書くと毒が抜ける。

書くという作業は、
心の毒抜きのような作用があるようです。
そのとき考えていることや、
悩んでいることをノートにつづると、
井戸の底に向かって叫ぶように
どこかスッキリするところがあります。
書くことと叫ぶことは、
同じような性質を持つのかもしれません。
どちらも、吐き出す、という点が似ています。

たぶん、ぼくは人よりストレスが
少ない人間だと思っていますが、
それは、日々、ノートに
書くという作業をつづけていることも
影響しているのかもしれませんね。

書くことは毒抜きでもある、と思います。

一番トイレが一番だ。

会社のフロアから一つ下の階に降りると、
ビルの共有フロアがあります。
そのフロアにあるトイレは、そのビルで働いている人なら、
誰でも使っていいフリートイレです。
ところが、フリートイレとは名ばかりに、
誰も使っていない穴場のトイレになっています。

ぼくは、このフリートイレの常連です。
出社してまもなく、その場所に颯爽と
向かうことがルーティンになっています。
そして、ほぼ毎日、ぼくが初めてのお客さんです。
丁寧に折られた三角折りの
トイレットペーパーがそのことを教えてくれます。
朝方、掃除のおばちゃんが綺麗に清掃して、
三角折りにしてくれているんですよね。

で、一番トイレというのは気分がいい。
温泉の一番風呂のようなきもちよさを感じます。
商業施設にある先端を極めたようなトイレよりも、ここちがいい。
やはりその日の、初めての人、というのは大きいです。
いちばんお気に入りのトイレはどこですか、と聞かれたら
即座にこう答えるでしょう。一番トイレが一番好きです。

人という景色にも、惹かれてしまう。

深夜、都内を走るタクシーの中で、
窓の外の夜景をぼんやり眺めていると、
なにやら喧嘩をしている二人組を発見。
寝ぼけ眼はとたんに覚め、
火花が飛び散っている光景を追いかけはじめる。
その数秒間の出来事は、意識的というより、
ほぼ無意識的に行っていたような気がします。

惹かれる景色というものは、
夜景をはじめ、夕日に星空、青い海など
いろんな景色がありますが、
人の景色もそうなんだと思います。
絶景と同じくらい、もしくはそれ以上に目を奪われる。
人の景色というものは、自然の景色よりも物語を感じます。
たぶんその物語に、引き寄せられるんでしょうね。

靴によって、ぼくは変わる。

靴というものは侮れない。
ヨレヨレの靴を履いている時と、
ピカピカの靴を履いている時では
歩く姿勢も、歩くテンポも変わっている。
やっぱりピカピカの靴の方がキレがいい。
カッカッカッと、リズムよく前へ前へと進んでていく。
フレッシュマンのような歩き方になっている。
だから、靴磨きも、侮れない。
ピカピカにすることは、
ピカピカな自分に変えることでもあるのです。