夜ごはんは、翌朝を変えてしまう。

その日、夕食に唐揚げとおにぎりを食べてしまった。
食べたかったのだ。心が求めていたのだ。
肉体から発せられる肉への咆哮に耐えることができなかった。
どうしようもないだろう。
だから、口に入れたひと時は、幸せそのもの。
頬がゆるむほどの幸福感に包み込まれたのを覚えている。

問題は、そのあとだ。翌朝だ。
おなかに脂肪を感じる。皮膚に厚みを感じる。
たった一晩、炭水化物と脂質をとっただけで戯言を、
と思われるかもしれないが、確かに感覚が違うのだ。
いつもの夕食(ほうれん草と玉ねぎとささみの炒め物)後の
翌朝と、違う朝を迎えている。
腹部まわりが、妙にたぷたぷする(気がする)。
腹をつねると、いまにも肉汁がこぼれ落ちてきそうである。
激しい後悔の念が、目覚めたての僕に襲ってくる。
たとえ外が晴天でも、心の中は曇天だ。

日付が変わるからといって、
体の内部はブツッとリセットされるわけではない。
それは体内の中で確実に続いているのである。

ぼくの場合、
いい朝を迎えられるかどうかは、
夜ごはんにもかかっているみたいだ。

といいつつ、次の日の夜も、唐揚げを食べているぼくがいました。
食という欲望の王様にはなかなか勝てないのである。