人類みな同級生のお店。

その定食屋は大きな店ではありません。
6畳くらいの小さなお店で、
10人も入れば満席です。
料理は美味しいけれど、
喧伝するほどのものではない。
それでも毎日のように足が向く定食屋があります。

いちばんの理由は、
マスターのおばちゃんとお客さん。
僕と倍くらい歳が離れているおばちゃんや、
年齢も、性別も、職業も、ばらばらのお客さんたち。
損得の関係はなんにもなく、
肩書きを脱いだただの人が集まっている。
漂うのは放課後のようなワイワイ感。
みんな同じクラスの生徒のような感じで、
お昼が楽しい時間になっています。

人類みな同級生。
そういう場所が僕はいちばん好きです。