お口無沙汰病。
手持ち無沙汰という言葉がある。
することがなくて間が持たない時に使う言葉である。
これと似たような言葉で口無沙汰もあると思う。
何か口に入れておかないと間が持たない、という意味だ。
まさに私は重度の口無沙汰病である。
食事以外では口にものを入れないし、
作業中は無口であることが多いから、
口が暇である時はしょっちゅうある。
そういう時、ついつい、飴なりガムなりをつまんでしまう。
口の中の空っぽが寂しいのだ。
絶えまなく舐めたり噛んだりしているわけで、
私の場合、口は目よりも手よりも働いているかもしれない。
ナメナメ、くちゃくちゃ。ナメナメ、くちゃくちゃ。
ときどき、こりゃだらしがない。と思って、
口を真一文字にキュッと締めて、
武士のような面構えで、
パソコンやノートの前にのぞんでみる。
しかし、いつの間にか、無意識のうちに、
口の中に固形物や軟体物が紛れ込んでいる。
ナメナメ、くちゃくちゃ。ナメナメ、くちゃくちゃ。
もはや癖というより、中毒である。
なんとも意志の弱さを痛感させられる。
私は、時に、しわだらけの服を着たり、
時に、汚れのついた靴を履いたり、
汚らしい格好をするときがあるけれど、
いちばん汚いのは、お口かもしれない。
お口無沙汰病。
かかると、下品になります。
イシが治してくれるかもしれません。
2016年10月1日 12:00 AM | カテゴリー:ぜんぶ, 3バカ日誌 : 木村泰斗 | コメント (0)