2016年09月
洗濯をしている間に床の掃除をはじめた。
2、3日サボるだけで、
小さなゴミが散乱しはじめるのだ。
自分にとって必殺仕事人であるコロコロを手に取り、
目をキラリと光らせ、膝をついた体勢でゴミを拭き取る。
コロコロは大人の雑巾掛けのようだ。
普段目にいかないところまでコロコロする。
見つからなかったボタンが見つかったり、
探していたペンを発掘したり、
思いがけない再会が待っている。
旧友との邂逅をめぐる旅を終え、
付着したゴミを見ると
髪の毛が多さに驚かされる。
白い表面が毛で覆われ、黒くなっている。
自分の髪の毛を見ると減ってるどころか、
増えているように見えるのだが、
コロコロが真実を教えてくれる。
まぎれもない真実を。
コロコロは、
ヘヤチェックにも、
ヘアチェックにもなる掃除である。
2016年9月24日 12:00 AM |
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外にいるときは雨が嫌いだけど、
家にいるときは雨のほうが好きです。
小窓の向こうでしとしと降りだす雨。
隣の家の瓦屋根に落ちる雨粒を時折見やったり、
その時に発する雨音を聞きながら、
本を読んだり、作業をするのが好きです。
なぜだかわからないけど、
晴れている日より、気分が乗ります。
とくに眠気がゆっくりやってくる夕方に
ひと雨くるととてもいい。
雷の音が遠くで鳴ったり、雨が激しくなると、
胸の高鳴りも静かに大きくなっていく。
外にいたら絶対に嫌だけど。
憂鬱な雨も、家にいれば、晴れやかな雨になる。
2016年9月17日 12:00 AM |
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ある万年筆がどうしようもなく欲しかった。
喉から手がでるほど欲しかった。
デザインは言うことないし、
試し書きしたところ、書き心地も申し分ない。格もある。
まるで手だけリゾートにいるかのような万年筆だ。
しかし、予算の都合で、断腸の思いで諦めた。
一度火のついたほとばしった熱を抑えるのは、
とても簡単なことではなかった。
あくる日もあくる日も、ネットで写真を眺め、
レビューを読みあさり、体験談に憧れをもち、
うん、そうだよな、素晴らしいんだよな、
とその熱は冷めるどころか燃え盛っていった。
そんな火照った愛も、一ヶ月も過ぎれば、
一種の気の迷いだったかのように鎮火している。
いまでも、手に入れたい欲求はあるにはあるのだが、
あの時ほどの熱量は、もうない。
時間というのは、効果絶大の熱さまシートだ。
欲求を鎮めてくれる。そのとき思ったのは、
時がたっても熱が冷めないものこそ、
底から求めているものかもしれない、ということ。
だが、これまでの人生で長い間熱の冷めなかったものはなかった。
本当に欲しいものなんて、実はないのかもしれない。
2016年9月10日 12:00 AM |
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間食を完食すると本当に太る感触がある。
間食をした/しないで、
ひどいときは1kgくらいの差が体重計に現れます。
たかがエクレア一つだったり、
たかがシュークリームひとつだったり、
たかが煎餅数枚だったり、
ちょっとした間食でも、びっくりするような数字を
体重計が表示するときがある。
毎夜、体重をはかりはじめて、
間食のこわさを身をもって知りました。
太るのはわかりきっている。
数字が明確に示している。
それでも食べてしまうのが、人間というものなのです。
2016年9月3日 12:00 AM |
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