4は、春の数字だ。

ぼくは「4」という数字があまり好きではありません。
やはり「死」という言葉を連想してしまうから。
ふと時刻を確認したら44分であったり、
レジのお釣りの金額が444円であったり、
本のページ数に目をやると144ページであったり、
何かの拍子で4とか44という数字に出会うと、
不吉な気分に陥ります。一日のうちになんども出会うと、
不幸の知らせかと思ってしまいます。

でも、あ、と気がつきました。
4は春の数字でもあるんだ。
夜明けのようなイメージがあって、
新しいというイメージもあって、
暖かいというイメージもあって、
希望に満ちているイメージもある、
そんなあかるい月の数字です。

そう思うと、4という数字もなかなか悪くない。
4は、春の数字と思おう。