2015年04月

見上げる花。

パッと咲いてパッと散ってしまった桜ですが、
この花は変わってるなと思うのが、
見上げる花だということです。
地面に近いところで咲く花が多いなかで
桜は地面から遠く離れた上空に咲く。

その影響で、この時期は下を向く人が減って
上を向く人が、わっと増える。
それが見ていてなんかいいなあと思います。

この花は日本列島を桜色にして明るくするだけでなく、
人々も明るくする花ですね。

賞味期限は絶縁期限でもある。

だいたいのモノには賞味期限があって、
おいしい時間が限られてると思うんです。
食品は当たり前として、パソコンも、スマホも、
クルマも、ペンも、服も、家も、時間がたつと、
買った当初の味は薄れて、おいしさが減っていく。
で、いずれ食べられなくなる。

でも、本は違う。本には賞味期限がありません。
数年たって、数十年たって、またおいしい味を楽しませてくれる。
だから、なかなか手放すことができなくて、
自宅が本だらけになってきました。
ああ、いけないいけない、本屋敷になってしまうと思いつつ、
絶縁状を送りつけることができません。

本にも賞味期限があれば、手放す気になるんですけどね。

早起きはサーモンの得。

早朝に築地あたりに行き、
サーモンを食べに行ったら、
そんなことを思うかもしれません。

春の贈り物

兆候はまったくありませんでした。
突然くしゃみと鼻水がとまらなくなって
あれよあれよと体調を崩し、体温計で測ったら38.2度。
十数年ぶりに本格的な風邪をひきました。

熱というものは、体力を奪うばかりか
考える気力も日課を全うする意欲も
なにもかも削ぎ落としていきますね。
とにかくだるい。力が入らない。
「起きろ」と僕が命令をくだしても、
脳の司令官が「ダメだ」と制御する。
ウイルスとの激闘に全力をだしてるみたいで、
ぼくの言うことを聞こうとしない。

そんな頑張ってる身体たちに
ぼくができることはただひとつ。
戦いの邪魔をしないように眠るだけ。
ということで、寝ます。
すみませんがおやすみなさい。

死がお尻をたたいてくれる

死は身近に感じていたほうがいい。
そのほうが生に活力がでる。

以前、不健康になって病院にお世話になったことがある。
そのときの生への執着心はすさまじかった。
自分にこんなに強い意志があったとは驚いた。
健康になったら、やりたいことに挑みたいと誓った。
あのときのキモチを忘れちゃいけない。
いま、健康な身体なんだから、とことんやってみるべし。
と、ついなまけてしまう自分に再度言い聞かせます。