2015年02月

世界は、人の数だけある。

誰かと話をしたり、テレビやラジオや本で
誰かの話を見聞きしていると、一人ひとり
見えている世界は違うんだなと感じる時があります。

世界はひとつしかない、と思っていたけれど、
70億の世界がある、と思うと、単純におもしろそうだし、
それに自分だけの凝り固まった世界に
固執しなくなるので楽になれる気もします。

髪型のセットは心のセット。

よくトイレの鏡の前で
前髪を調整している人がいるけれど
ハタから見てる分には、ほとんど変わってない。
かっこよさも増してない(と感じる)
だから、意味あるの?と思ってしまうけど、
でも自分が当事者になるとよくわかる。
見た目は変わらなくても、気分が変わる。
すこしだけ自信が湧いたりもする。

髪型のセットは見た目より
中身を変える行いなのだ。

美人多数、ブス2人。

出張専門オイルマッサージのチラシの
キャッチコピーです。
もし後者の方が家にいらしても、
当たりを引いてラッキーな気さえしてしまいます。

ここのお店の現実が、もしも、
「美人2名、ブス多数」だったとしても、
ごまかせそうです。

「家いくよくるよ」という店名も見事でした。

手には年輪がある。

荒れてる手、皮が厚い手、
指先だけが厚い手、爪に土が詰まってる手、
傷がある手、ペンだこがある手…。

満員電車に乗っていると、
つり革をつかむ手をたくさん目撃しますが、
その手から、年齢や人生が垣間見えることがあります。

荒れてる人は、飲食系や美容関係の仕事なのかなあ、
皮が厚い人は肉体関係の仕事なのかな、とか。
手は、体の中で頻繁に使うところだし、
それに顔と違って化粧をしません。
だから、その人が積み重ねてきたものが
如実に現れる気がするのです。

笑ったり、泣いたりしないけど、
手って、表情豊かですね。

みんなって何人?

小さいころ、友だちの家に集まって
ファミコンで遊んでいた時期があった。
ぼくも自分のものがほしくて
「みんなもってるもん」と親にせがんでいた。

でも「みんな」なんて大うそで
学校中のみんなが持っているわけではない。
親もそのことには当然気づいていて、いつも軽く流されていた。

「みんなもってるもん」
「みんないってるよ」
大人になったいまでも、ふいに使うときがある。
いったい、「みんな」って何人なんだろう。

辞書には「全部」と書いてあった。
「そこにいる人全部」とも書いてあった。

つまり友だち4人と遊んでて
その場にいる全員がファミコンをもっていたら、
それはみんなといってもいいんだ。

こどもがいう、
「みんなもってるもん」
はあながちウソじゃないかもしれないな。