2014年03月

LIVE会場は別の国。

あるフェスの会場で、驚いたことがありました。
男子トイレの待ち列に女性が並んでいたのです。
男の列のほうが、はやく捌けるからでしょう。
ぼくが用を足してるときは、
背後から女性がキャッキャと入ってきました。
「ああ、ここは別の国なんだ」
そんな思いが浮かんだのを覚えています。

思い返せば、居酒屋の席、友だちの家、会社の中、
銭湯の時間、BARの空間、いちご狩り、スポーツ観戦、
その場その場のルールがある。
この国は、いくつもの国でできているのです。

思いがけない体験や、未知なる体験、
自分の凝り固まった世界をぶち壊す体験は、
意外と身近にも潜んでいるのかもしれません。
海外旅行や国内旅行を否定するわけでは
全くありませんが。いろんな世界をのぞく旅、
そんな旅は、遠出しなくても、できる。と感じています。

 

ピンチかチャンスか。

野球を見ていて、ふいに思った。

それは代走と呼ばれる、
チャンスの時に足の速い選手を、
出塁している他の選手と交代させる時のこと。

その人を、アナウンサーは
ピンチランナーと呼んだ。

ふつうに考えれば、チャンスな時に使うのだから、
チャンスランナーでもいい気がする。
むしろピンチなのは、相手チームである。

思えば、代打を告げられた選手のことも、
ピンチヒッターと呼ぶ。
これだって本当はチャンスバッターだ。

調べてみると、英語の「ピンチヒッター」には、
「代役を務める」という意味があるらしい。

なるほど、映画や舞台などで聞いたことがあるし、
その意味においては、ピンチヒッターでまったく不思議はない。

ここからは推測ですが、
もともとは緊急の代役を務める意味だった言葉を、
野球の単語として使いはじめたのではないでしょうか。
「ピンチヒッター」という単語には「打者」という
においがとても強くある。
そのせいで、日本人には違和感のある言葉になってしまった。

そんな気がします。
ぜんぜんちがうのかも、しれませんけど。

どっちの桜が綺麗だろう?

上を向いて歩けば、
咲いている桜が目に入る。

下を向いて歩けば、
散った桜が目に入る。

どっちの桜が、綺麗だろう?

どっちの桜も、綺麗だと思う。

花見シーズンって一瞬で終わりますが、
シーズンってつける気分、
なんかわかりますねぇ。

「面倒くさい」に勝たなきゃ、変われない。

今日もこれから行こうか迷っているのですが。
ぼくは週2〜4日のペースでジムに行ってます。
たるんだ肉体を鍛えるため、
頭の回転がよくなるという話を聞いたため、
と、ようはいまの自分を変えるために通ってます。

はじめのうちはほぼ毎日ジムってました。
でも、日がたつにつれ、そのペースは減っていきます。
なんとか最低週2日は保つようにしてますが、
空白の週もありました。

なんといっても、面倒くさい。
「きょうは行くぞ」と帰宅中に意気込んでも、
家について、3分でもくつろいだら、
堅い意志が雪のように溶けていきます。
それからはもう、面倒くさいとの戦いです。
こいつに勝たなきゃ、ふとんへ直行です。

考えてみたら、これは仕事でも言えることだと思いました。
コピーを考えるのは、だいたい面倒くさい。
でもその気持ちに勝てないと、いいコピーは生まれないし、
いいコピーを書ける自分にもなれない。毎日が戦いの連続です。

「面倒くさい」とは、人間を鍛えるために
生まれた試練なのかもなー、と、思った金曜日の夜。
きょうは試練に勝てるかな。

桜狩り。

先日、「いちご狩り」にいったら、
どこもかしこも人だかりで、行列で、
その人気ぶりを思い知らされました。

で、狩ってるときの様子やその言葉から思ったのですが、
「いちご狩り」って、いちごからしたら怖いだろうなと。

わんさか人間たちがやってきて、仲間たちが攫われて。
幼いいちごも、問答無用で食べられる。

「狩り」という言葉が、そんなイメージをつくらせるんです。
「いちご摘み」のほうがまだ可愛らしいし、
じっさいの作業ともイメージとも合っていると思うのですが。

じゃ、なんでいちご「狩り」なんだろう、
と辞書を手にとってみたら、「狩り」には
「自然の中に入って、野草や貝などをとったり、
 花やもみじを観賞したりすること」という意味もあるそうです。

だから、もみじ狩りや、きのこ狩りともいうんですね。
あ、でも、もうすぐお花見の季節ですが、
桜狩りとは聞いたことない・・・と思ったけれど、
言葉としてはちゃんとあるみたいです「桜狩り」。

ことしは「お花見しよう」ではなくて
「桜狩ろう」といってみようかな。