2013年10月

ぴったり

ぴったり、は気持ちがいい。

ごはんとおかずを同時に
食べきった時とか、
786円みたいな
こまかな金額を
きちんと払えた時とか。
(しかも、それでお財布の小銭も
すっきりすると、もっと気持ちいい。)

理解は愛。

身も心も満身創痍のときは、
思考がいつもより働きません。
その状態で電車にのっているとき、
ipodの音量がいつもより大きかろうが、
車内でドア横に座り込もうが、
周囲のことなどあまり考えなくなります。

だから、電車内でそういう人を見かけた時は、
「この人は、きっととても疲れているんだ
 とても頑張っていたんだ」
という目で見ると、やさしい眼差しにかわります。

文字かイラストか。

言葉で表現するのは難しい。

そう思う時でも、写真や動画などを見れば
一目瞭然、そういうことはたくさんある。

当然のことだが、その逆もある。

先日、ポテトチップスの、
プリングルスを買った。
味はハニーマスタード味。
期間限定商品とのことだった。

そこには、おいしそうで、
雰囲気のあるイラストがあった。

ハチミツ棒(棒の先っぽが丸くなっていて、
その玉の周囲にいくつもの溝があるやつ。)
にとろりとした蜂蜜がついていた。

そしてその下に、なにやら壷のようなものがあり、
その壷には、「マスタード」と、
半ばやっつけのような文字が書かれていた。

確かに、ただ壷があるだけでは、
蜂蜜の壷に見えてしまう。
そこに入っているのは
マスタードなのだが、それはなかなか
わかりづらかった。

文字で説明しきれない部分を、
イラストで表現する。

そのイラストで表現しにくい部分を、
文字で表現する。

持ちつ持たれつ、である。

建築博物館。

晴れた日に、家の近くを、
目的もなくのそのそと歩いていると、
何億円、何十億円もするような住宅が
道をそれてもそれても現われてきます。

おかしな趣味かもしれませんが、
その家々を眺めるが楽しいんです。
一軒一軒、見事に同じ姿をしていない。
一軒一軒、写真集で目にするような姿をしている。
近未来的な家や、トトロにでできそうなレトロな家、
ハリウッド映画でしか見たことのない豪華な家。

まるで一流建築家の作品を眺めているようで。
高級住宅街は、建築博物館だなあ、と思いました。

赤字の世

この世界にあるほとんどのものは
赤字が入ったものである。

ドラマも、クルマも、家も、
カメラも、食器も、窓も・・・
だれかのダメだしや
いくつもの修正がはいって
みんなの前に登場している。

オモテにでているものは、
涼しい顔をしていて
苦労のあとなんてちっとも見えないけど
その裏にはたくさんの汗が流れている。