2013年05月

旅するクリップ。

じゃあね、ばいばい。
やあ、はじめまして。
と言うわけではありませんが
クリップは出会いと別れを繰り返し
渡り鳥のように飛び歩く。

封をあけられ、紙を束ね、
さあ、いくぞと
東京から山形へ、山形から大阪へ、
大阪からロンドンへ。
なかには、おれ東京以外シラネ、
という都会っ子もいるかもしれませんが。

10円玉だって、流れ者のように
トリップするけど、国外へ出ることはあまりない。
でも、クリップは国境すら越えてしまう。

紙の整理に重宝される彼らは
世の旅人でもあるらしい。

うま味調味料という名コピー。

「化学調味料」ときくと抵抗を感じても、
「うま味調味料」には抵抗を感じない。
これぞ、コトバのマジックです。

そもそも「うま味」の由来をご存知でしょうか?

「うま味」の命名は、その成分物質がグルタミン酸であることを発見した池田菊苗による。池田は、それまでに知られていた酸味(さんみ)・甘味(かんみ)・塩味(えんみ)・苦味(にがみ)の四基本味に加わるべき第五の基本味としてこれを「旨味(うまみ)」と名付けた。池田はそのグルタミン酸にも「具留多味酸」と当て字していたことが知られている。
(困ったらWikipediaより)

これ、すごい発想じゃないですか。
戦隊もので、レッド、ブルー、グリーン、ピンクに続く
新たな隊員を考えろと言われて、
「ゴッド」という隊員を提案したようなものです。

このネーミングで、たくさんのお金がいまも動いています。
たったヒトコトで、未来を切りひらくことがあるんですねぇ。

使いつづけることで長く使える。

バイクなんてまさにそう。
冬の間寝かしていると、
春になったとき
一向に起きようとしません。
叩いても喚いても願ってもダメ。

プリンターもおなじ。
間をあけると馬鹿になってます。
印刷ボタンを押すと、擬音を出し始め、
見事なまでに異常な紙面が現れる。

なんだか体と似ています。
動かしてた方が年をとらない。
動かさないと年をとる。

休ませすぎるのは
不調の素なんですねー。

米国についての個人的考察。

米国のライス国務長官
ということばを目にすると、
アタマがムズムズしてしまいます。

馬から落馬する。
ということばを目にしたときの
ムズムズに近いものです。

米国の”米”と、
ライス国務長官の”ライス”が、
ダブって見えるのです。

日本の日本太郎というふうに
見えてしまうのです。

ちなみに、中国と韓国では、
アメリカのことを
「愛国」と書くそうですよ。

そしてさらに、
中国では、愛人は、
恋人という意味だったりします。

漢字、おもしろいですね。

ルーツで覚える。

「月とすっぽん」
「◯」を共通に持つ両者だが、
美しい象徴の月と汚い泥の中にいるすっぽん。
そこから、比較にならないほどちがうもののたとえとなった。

「仏頂面」
威厳に満ちあふれているが、
無愛想で不機嫌にも見える面持ちから
転じて、無愛想な顔、不機嫌な顔という意味に。

「にべもない」
「ニベ」とは海水魚の名前。
「ニベ」の浮き袋は接着剤の原料として使われ、
その粘着力の強さから「にべ」は他人との親密関係を
表す意味となった。反対に「にべもない」を
愛想がないことや、そっけないことと意味するようになった。

正しい言葉の使い方や
覚えにくい言葉などは
語源を知ると、使いやすくなったり
覚えやすくなります。

でも、ファッション雑誌を眺めるように
言葉の由来を眺めるだけでも
おもしろい話があったり
気づきがあったりで、
ヒマつぶしにもなると思います。
たとえばゴールデンウィークの
由来を調べてみたり、ですね。