2013年03月

人間は人間には理解できない。

「3階、◯◯売り場(女性下着屋のお店)にて
 グレーのパンツを試着されたお客様〜
3階、◯◯売り場にてグレーのパンツを
 試着されたお客様〜

 至急◯◯売り場にお戻りくださいませ〜」

お客さんの斬新な行動と平静を装ったアナウンスに
思わず笑っちまいました。

電車のなかに、白い神がいた。

電車に入ったら、どこの空席をさがしますか?

たいていのひとは、
電車のすみっこの席を最初にさがし、
空いていれば、そこに座るのではないでしょうか。
だから、空席のある電車でも、
すみっこの席は、たいてい誰かが座っています。

ところが、きょうぼくが乗り込んだ電車では、
すみっこの席に、誰も座っていませんでした。
なぜだろう?とは思いましたが、
きょうは立ちたい気分だったので、
さほど気にせず、5メートル離れたところで
スマホをいじっていました。

ふたたび、すみっこの席に目がいったのは、
ヘンな現象が起きだしたからです。

電車に入ってきた人が、
その席に座ろうとしてから、
ニヤニヤして、別の席にうつる。

という奇妙な現象が、何度も起こりました。
ママ友ふたり組が、席を指さしたあとに、
顔を合わせて笑っているのを見て、
いよいよ気になり、席から立ち上がる。

そのすみっこの席には、
15cm四方の白い紙切れが置いてあり、
なぐり書きでこう書いてあった。

ぬ れ て る

出会いの数だけ感動がある。

はじめてコーラを飲んだとき
はじめて漫画を読んだとき
はじめて映画館にいったとき
はじめて一眼レフのカメラで写真をとったとき
はじめて皮むき器を使ったとき
はじめて電子レンジをつかったとき
はじめて京都に行ったとき
あたらしいモノと出会ったとき
感動の雨が降ることがある。

たくさん新しいモノに出会って
なんども感動を味わった人生は
豊かな人生になりそうな気がします。

食わず嫌いにならず
出不精にならず、億劫にならず
新しいモノに会いにいってみよう。

内向的な自分に、最近言い聞かせてる言葉です。

人類最大の発明

もし時間というものがなかったら
困ったことがいっぱい起こりそう。

たとえば待ち合わせが難しくなる。
「いつ」と「どこで」で成り立ってる待ち合わせ。
「いつ」がなくなってしまうと
一本の箸でご飯を食べるようにおぼつかない。

電車だって困ります。
いつ到着するのかわからない。
電車を待ってて日が暮れた
ということも起こりかねません。

サッカーとかバスケとか
時間制のスポーツはどうなるんだろ。
試合終了の目処が難しい。

陸上競技の記録もなくなります。
世界一速い人間を決めるだけになってしまう。
それはそれで魅力的ですが。
でも、時間があるおかげで、
過去の人間と戦うことができる。

だれが考え出したのか。
時間こそ人類最大の発明だ、
と言いたくなってきます。
時間があるおかげで
この世界は、ベーゴマがくるくる回るように
うまく回ってるような気がするのです。