2013年01月

何千年間も変わってないところ。

ベンチに座って空を見上げているだけで
なんだか心の騒音が静かになっていく。
空って不思議な力があるなあと思ってました。

なぜだろうとウトウト考えてたら、
たとえば、こんなことを思いました。

江戸時代の人がタイムスリップして
いまの時代に飛んできたら
街並の変化に驚愕するかと思います。
別の惑星にきたのか!?と
錯覚しても可笑しくない。
同じように原始時代の人が
江戸時代にタイムスリップしても
その文明の違いにきっと驚くはず。

そんな未来に飛ばされた彼らが
故郷を思うとき、空を見上げるような気がします。
だって、空はどの時代も変わってないから。
原始時代も江戸時代も21世紀の現代も
空の景色はきっとほとんど変わってない。

どの時代、どこにいても、変わらない景色。
いつも見ている景色がそこにある。
だから、空には人に安らぎを
もたらしてくれる力があるのかなあと
思ったのでした。

国が眠る時間。

0時から24時までの間で
寝てる人が最も多い時間帯は
何時だろうと、ふと思いました。

たぶん4時台だと思うんです。
3時くらいまでなら、
勉強や仕事をしてる人、
酔いの時間を楽しんでる人とか
まだ起きてる人が多そう。
5時になると、朝の支度を始めたり、
朝練で出かけ始めたり、
人が動き始める気配がある。
で、その間の4時って
たくさんの人が寝ていそうな気がします。

もしその想像が事実なら
4時って、この国がもっとも
静かになってる時間、ということかー。

                

眠るのに意思の力は必要ありませんが、
目覚めるには意思の力が必要です。

マズいメシをつくるほうが難しい。

ほんとうにうまいうどんは
うどん嫌いを治す力が
あるうどんだ。

ほんとうにうまい料理とは
大嫌いという圧倒的な負のパワーを
吹っ飛ばしてしまうくらいの
うまさがある料理だ。

自分の舌が鈍感なせいかもしれないですが
どんな料理もレシピ通りつくればたいてい美味い。
むしろ不味くつくるほうが難しい。
だから料理店に行けば
そりゃどんな料理だって美味しいさ、
と穿った意見を持っています。

ただどんな料理も、まあうまいといえど
「うまい!」にも尺度がある。
膝を叩くほどの美味さ、深淵なる美味さ、
母さんの味の美味さ、情けの美味さ。
じゃあ「うまい」の一番って何だろうと思うと、
大嫌いな食べ物を大好きに変えてしまう、
自分の概念をひっくり返してしまうくらいの
食べ物に出会えたら、それは最上級の「うまい!」だ
と言ってもいいんじゃないかなあ。
そんなことを大嫌いなうどんを前にしながら思った正月です。