味なしガムは長持ちする。

口の中におけるガムの滞在時間は
グレープ味やリンゴ味といった味のあるガムより、
眠気覚ましに噛まれる、あまり味のしないガムのほうが長い。
というデータがぼくのなかに蓄積されています。

味のあるガムは、
甘味や旨味が消えてしまったとき
口の中が物足りなさを感じてしまいます。
だから、味がなくなるたび、
次の一粒、次の一粒へと、
すぐ手が伸びてしまって。
ガムボトルの中は
すくない日数で
空っぽになってしまいます。

でも、味のしないガムは
味の落差がないぶん、
次の一粒への欲求がやってこない。
一粒の滞在時間が長いのです。

ぼくにとって
味のしないガムは、
寿命の長いガムとして
とてもありがたい存在です。