あの世の存在を証明する人。

そろそろ夏の一幕があきますね。
夏といったら、の一つに怪談話があると思います。
幽霊の話や目撃情報が増える季節だと思いますが
ぼくは幸いなことに生まれてこの方
まだ幽霊というものに会ったことがありません。
幽霊と聞くと貞子やら口裂け女やら
なんだか恐いイメージが浮かぶので
いままで会うことがなくてよかったと思うのですが

ただ、最近、幽霊と出会うことは
恐ろしいことではなく
嬉しいことなのかもしれない、
と思うようになりました。

なぜなら、幽霊がいるということは
死後の世界があるということかもしれない、と思ったからです。
死んだあとにも楽しみがあることを、
幽霊が証明してくれるのかもしれない。

夏の夜。
街灯はひとつもなく、車や人や虫の気配すらない真っ暗な夜道。
後ろを振り向くのがとても恐いのですが、
幽霊は死後の世界の証明なんだ、と考えると、
ほんの少し、その恐さも和らぐような気がします。