北風と太陽とパントマイム。
朝です。日ざしの強い日です。
日傘をさしている女性が、
前から歩いてきます。
風が吹きました。わりと強めの風です。
その女性は、傘が飛ばされないように、
傘の内側の骨をにぎりしめ、ふんばりました。
すると、雨がふっているように見えたのです。
「日傘」をさしているのに、
あんなふうにふんばっている人をはじめて見たので、
奇妙な感覚をおぼえました。
こういう奇妙な感覚をあじわう体験が、わりと好きです。
あ、この女性で美人をイメージしているあなた、
ごめんなさい。ぼくが見かけたのは、
うちの母ちゃんくらいの年の人です。
いやもちろん、ぼくの母は美しいですよ。
生き方とかが。
2012年6月4日 6:43 PM | カテゴリー:ぜんぶ, 3バカ日誌 : 長谷川哲士 | コメント (0)