10円玉の旅。
両国に住む高校生が
蒲田の牛丼屋で
メシを食ってお金を払う。
ぼくがその牛丼屋さんに行って
20円のお釣りをもらう。
次の日、銀座のコンビニで
ガムを買い、10円玉を渡す。
銀座を観光中の福岡の人が
そのコンビニで買い物をし、
ぼくが持っていた10円玉を手にする。
福岡に帰ったその人が
博多のレストランでお金を払う…。
10円玉は、
ぼくより旅をして
ぼくより多くの人と出会う。
あのサッカー選手や、大女優にも
会っているかもしれない。
看板とか、信号とか、
基本的に「モノ」って
その場にずっと居座ってて
他の世界が見れなくて
かわいそうだなあと
思っていたけど
硬貨や紙幣はそうじゃない。
人間より自由に旅をしている気がして
うらやましく思いました。
2012年3月17日 12:00 AM | カテゴリー:ぜんぶ, 3バカ日誌 : 木村泰斗 | コメント (0)