初対面の異性とトイレで並んでいるときの会話集
「トイレが近いって、
おもしろい表現ですよね」
「え、言いますよ」
「ん、えと、
用を足す頻度が多いっていうのを
“近い”っていう表現するってなんだか
不思議じゃありませんか?」
「え、でも言いますよ」
「う、うん、言うんですよ、
言うんだけど、その表現がですね、
トイレが近いって、
物理的にトイレが近いわけではないじゃないですか。
それでも“トイレが近い”っていう表現が
あるとき生まれてここまで定着したっていうのは、
なんか、こう、すごいっていうような
気がするんすよねー」
「え、言いませんか?
“トイレが近い”って」
「いや言いますよ。ぼくも使いますし。
でも、そう言うようになった歴史っていうか
背景がおもしろいと思うんですよね
トイレによく行くとは
クチに出しずらいから、
間接的に、ちょっと詩的な表現になったというか、
いや、あの、べつに
“トイレが近い”という表現をした
あなたがおもしろいという意味ではなくて、
“トイレが近い”という表現それ自体が
おもしろいということをですね、」
「あ、男子トイレ空きましたよ」
「あ、…はい」
2011年8月8日 1:32 PM | カテゴリー:ぜんぶ, 3バカ日誌 : 長谷川哲士 | コメント (0)