2011年06月

こぼしたミルクは元に戻れない。ほじった鼻くそは元に戻れる。

鼻くその何がすごいかって、
いったん取り出すと
ニオウところがすごいです。

鼻のなかにいるときは、
ぜんぜんニオわなかったのに、あら不思議。

もう一度鼻のなかに戻したら、
どうなるのでしょう。
答えはふたつしかありません。

A1.ニオウ

空気と触れあったことによって
ニオウ才能に目覚めた鼻くそは、
鼻の穴のなかで存在感を発揮する。

A2.ニオわない

鼻のなかは、体内なので
対象との距離が近すぎるがゆえに
ニオイを感じられないのかもしれません。

この答えは、まだわかりません。
鼻くそを戻す勇気と覚悟がないからです。
とれなくなったら、絶望的なキモチになるだろうし。

ただ、取り出した鼻くそをにおってみたときの
アハ体験は、とてもヘンな感覚です。
録音されたじぶんの声を聴く
みたいなヘンな感覚です。

鼻くそを嗅いだことがないひとは、
ぜひ一度お試しください。

(お食事中の方、これからお食事される方、ごめんなさい。)

夏は風景の色が増える。

突き抜けるような青い空。
空を優雅に漂う白い雲。
地平線の向こう側に沈む橙色をした夕日。
ヨーイドンという合図が鳴ったかのように
いっせいに咲き始める花々。
ダークトーンのジャケットを脱ぎ捨て、
色のついたシャツを着て街を歩く人々。

夏は風景がカラフルになる。

メールアドレス(確認用)〔    〕をいつもコピペするあなたへ。

お風呂に入らない日はあっても、
コピぺしない日はない。

そのくらいコピペばかりしています。

でも、これ、ぼくだけの話じゃないと思うのです。
考えてみれば、
私たちの身のまわりはコピぺだらけです。

代々木公園に生えている木々はコピぺです。
木たちは、ゼロから生まれたわけではなく、
苗木、つまり、そこそこ成長した木を
植えるところからスタートします。
いわば、コピーした苗木を地面にペースト。

テストの時間も、コピペばかりです。
教科書に書いてあることを頭にコピーして、
答案用紙にペーストする。

コピペトークは、いまもあちこちで
おこなれています。

本で読んだことをコピーして
さもじぶんで考えたかのように話すひと。

電車のなかで女子高生が
しゃべっていたことをコピーして
ブログにするひと。

コピーは、インプットで
ペーストは、アウトプット。
世の中、コピぺばかりです。
すいません。コピペ、コピペ連呼して。
でもコピペって、音がかわいくないですか。
だって、コピぺですよ、コピぺ。

好きなものほど、嫌いになりやすい。

「好きな食べものは?」と聞かれると
「たこ焼き」と答えることが多く、
好きなものはたくさん食べたいと思うわけで、
最近ついに、念願のたこ焼き焼き器を手に入れました。

ここぞとばかりに、つくっては食べ、
つくっては食べしていたのですか、
ひとりでそんなにたくさん食べられるわけでもなく、
最後は苦行かのように、大量に残された黄色い玉を
食べつづけることを余儀なくされました。

好きであるがゆえにいっぱい食べ、
その結果、飽きて嫌になってしまう。

好きなものほど相手との距離のとりかた、
つまり、自分をコントロールすることが
大事なのだと知りました。

それは、たこ焼きへの敬意とも言えます。

なにやら人生訓のようなものを、
たこ焼きから教わった気がします。

戦国時代。

紀元前うん百年とかの地球に住んでいた遠い昔のご先祖様は
人に情報を伝えたり、記録したりするために、
粘土板や竹簡といった道具をババーンと発明した。
しかし、飽くなき探究心があったのか
その道具ではまだまだ不満があったのか
ご先祖様たちは「紙」という人類史に残っちゃうような
世紀をまたぐ大発明をしてしまった。
紙王朝時代はしばらくの間つづき、
気がつけば紙様は世界中で親しまれる存在になっていた。
そんな平穏な日々をおくっていた紙王朝時代に
フロッピーディスクやCD、DVD、電子ペーパーという
超新星が彗星のごとく現れる。
たっくさんの情報をひとつに記録することができたり、
瞬時に情報を伝達できる彼らは、
たちまち重宝され、紙様をおびやかす存在にまでなってしまった。

現存している世界最古の紙として
約2000年前につくられたといわれてる紙がある。
たくさんの情報を記録したり、瞬時に情報を伝達することはできないけど
とおい未来まで、伝えたい何かを届けることができる紙。

果たしてこのまま滅びてしまうのか。
それともひっそりと生き続けるのか。
はたまた再び栄華を極めるのか。

戦国時代の幕があけた。