書くか、打つか。
「タタタタン タタタン タンタタ、ターーン」
ある日のファーストフード店で
サラリーマンとおぼしき男が
パソコンでなにやら打っている。
「タタタンタン タンタン、ターーン」
最後のエンターキーをたたく音が大きい。
静かな場所ではあまり気持ちのいいものではないけれど、
自分でも無意識にそうなってしまう時がある。
なぜだろう。
たとえば紙に文字を書くとき、
ゆっくりと、丁寧に、想いをしたためて書くことができる。
そしてそれは、字の上手い下手にかかわらず、
ちゃんと相手に伝わります。
しかしパソコンに文字を打つとき、
その一文字一文字に想いを
込めることは難しい。
パソコン上では
だれが打っても同じ文字になってしまう。
強くたたくと強く届く(気がする)。
たとえ相手には見えなくても、
少しでも伝わってほしいと願う気持ちが
最後のエンターキーを強くたたかせるのではないか。(ターーン)
そう思うと、少し許せるような気がしました。
とはいえ、公共の場所での想いの強すぎるタイピングは、
周りの方の迷惑になりますのでほどほどにしましょう。
2011年5月13日 10:30 PM | カテゴリー:ぜんぶ, 3バカ日誌 : 武井宏友 | コメント (0)