2011年05月

書くか、打つか。

「タタタタン タタタン タンタタ、ターーン

ある日のファーストフード店で
サラリーマンとおぼしき男が
パソコンでなにやら打っている。

「タタタンタン タンタン、ターーン

最後のエンターキーをたたく音が大きい。
静かな場所ではあまり気持ちのいいものではないけれど、
自分でも無意識にそうなってしまう時がある。

なぜだろう。

たとえば紙に文字を書くとき、
ゆっくりと、丁寧に、想いをしたためて書くことができる。
そしてそれは、字の上手い下手にかかわらず、
ちゃんと相手に伝わります。

しかしパソコンに文字を打つとき、
その一文字一文字に想いを
込めることは難しい。
パソコン上では
だれが打っても同じ文字になってしまう。

強くたたくと強く届く(気がする)。
たとえ相手には見えなくても、
少しでも伝わってほしいと願う気持ちが
最後のエンターキーを強くたたかせるのではないか。(ターーン)
そう思うと、少し許せるような気がしました。

とはいえ、公共の場所での想いの強すぎるタイピングは、
周りの方の迷惑になりますのでほどほどにしましょう。

キャッチコピー50本ノック。

1【あ】 広辞苑の先頭バッター。

2【い】 2画で書く人もいる。1画で書く人もいる。

3【う】 「つ」より画数が多い。

4【え】 ひらがなで最初に点が打たれるのはおれだけ。

5【お】 ひらがなで最後に点が打たれるのはぼくだけ。

6【か】 おれ不在の「かとりせんこう」は「とりせんこう」。

7【き】 「さ」に似てるけど、私のほうが先に登場する。

8【く】 数式でも使われるのは、ぼくだけだ。例)2く3

9【け】 lナっlナっlナ。パソコンなのに手書き文字で書ける。

10【こ】 反転させて90度回転させれば「い」。3Dにも対応。

11【さ】 「き」の3/4のカロリー消費量で書ける。

12【し】 アルファベットみたいでおしゃれ。

13【す】 「す」なのに「すーっと」書けない可愛さ。

14【せ】 私不在の「せけんてい」は「けんてい」。

15【そ】 1画で書く人もいる。2画で書く人もいる。

16【た】 最多画数のひらがな。

17【ち】 反転させると「さ」になるさ。

18【つ】 「う」よりラクに書ける。

19【て】 「そ」よりきれいに書ける。

20【と】 あたいがいなけりゃ、「罪罰」「美女野獣」だよ。

21【な】 最多画数かつ「○」をふくむ。

22【に】 左側をとれば、カタカナになれる。

23【ぬ】 「め」には、○がない。私には、ある。

24【ね】 だろうね。そうだよね。私がつくとやさしくなれる。

25【の】 そうなの。本当なの。私がつくとかるい疑問文になる。

26【は】 はがいのち。命だと言われるひらがなは私くらいじゃないかと。

27【ひ】 もしひらがなをキャラクター化したら、動物に似てる私が売れると思う。

28【ふ】 太陽の塔の中心には、私に似たキャラクターが描かれている。

29【へ】 スニーカーのサイドにひらがなをくっつけるとしたら、私が無難ですよ。

30【ほ】 ↓ コイツより手が混んでいる。

31【ま】 ↑ コイツより研ぎ澄まされている。

32【み】 夏。セミたちは命をかけて私の名前を呼んでいる。

33【む】 ひらがなで最後に点が打たれるのは私だけ。

34【め】 もし天ぷらにするのなら、「ぬ」よりあっさりしてて食べやすい。

35【も】 電話で最初に登場する率第1位は、「も」です。

36【や】 「Yes」は「やー」って言ったほうが、ネイティブっぽくなる。

37【ゆ】 一筆書きすると、ト音記号書いてる気分になれる。

38【よ】 日本一短いあいさつは、「よ」だと思う。

39【ら】 「ぼく」より「ぼくら」のほうが、多数決で勝てる。

40【り】 一文字だけど、「苗字」になれる。

41【る】 「ろ」より「る」のほうが、長くエンピツに触れていられる。

42【れ】 「わ」より「れ」のほうが、つぎの文字に進みやすい。

43【ろ】 「走る」はひとり。「走ろ」はふたり。

44【わ】 「は」は、「わ」と呼ばれることのほうがたぶん多い。

45【を】 名詞で使われたことはないけど、人名で使われたことはある。てつを

46【ん】 おれ不在ではしりとりもできまい。

47【ゐ】 元祖一筆書き。

48【ゑ】 達筆な「魚」に見える。

49【仝】 おれは50音に入ってるのだろうか。

50【ヱ】 50音が50個ないから、おれたちが登場したのではなかろうか。

誘惑星。

ダイエットするぞ!
と断固たる決意をしても
美味しそうなプリンや
ジュージュー聞こえてきそうな
ステーキの看板を見ると
つい食べてしまう。
(全然断固たる決意じゃないですね)

ネットサーフィンの時間は一日30分!
と自分にルールを課しても
気がつくと2時間たってたり。

ゲームする時間を読書の時間に変えたら
1ヶ月で+3冊くらいにはなるじゃん!
と思っても、結局ゲーム三昧だったり。

人も歩けば誘惑に当たるかのように
そそられるモノが日常に転がってる。
100年前と比べたら、その数は加速度的に増えている。
未来になるって、誘惑が増えることでもあるのかなあ。

日本人は“3”が好きだという話を
どこかで聞いたことがあります。
三日坊主や、三寒四温といった四文字熟語。
三度目の正直や、石の上にも三年といったことわざなど、
たしかに“3”を使った言葉は枚挙にいとまがありません。

理由はいろいろあるようですが、
とりあえず“3”にしておくと
なんとなくすわりが良い感じがして、
妙な説得力が生まれます。

この“3”の力にあやかって、
新しい四文字熟語のようなものを
つくってみようかと
ちょっと考えてみました。

三個百円(サンコヒャクエン)
「きちんと割り切れないけど不思議ではない。」から転じて、
『世の中には理屈で解決できないことがある』の意。

一泊三日(イッパクミッカ)
「目的地にいるよりも移動中のほうが長い。」から転じて、
『結果より過程が大切な時がある』の意。

夏服三枚(ナツフクサンマイ)
「夏を乗り切るにはかなりギリギリの枚数である。」から転じて、
『スリルを求めること』の意。

三畳二間(サンジョウフタマ)
「六畳一間のほうがはるかに住みやすい。」から転じて、
『居心地が悪い』の意。

一晩三回(ヒトバンサンカイ)
「若者の欲望を存分に発揮する。」から転じて、
『若いうちにできることはやっておけ』の意。

このように、“3”を使うだけで、
不思議と、説得力と新たな意味が生まれてきます。

しかし残念ながら、
今のところ“3”バカにはなんの説得力もないようです。

県の件。

北海道。
道をふくむ、ただひとつの県庁所在地。
かっこいい。

東京都。
この国で、ただひとつの都。
来日するハリウッドスターの言う
「I love Japan.」 は、
「I love Tokyo.」 とおなじ意味。
つまり、来日とは来都ではないかと。

大阪府と京都府。
47都道府県で唯一のカップル。
うらやましい。

そのほか44の「県」には
「道」「都」「府」にはないポイントがあります。

島根健
福島健
山口健
長崎健
宮城健

名前みたいに聞こえてかわいくないですか。