我輩は「々」である。名前は、まだない。

人々。代々木公園。佐々木小次郎。
などでおなじみの「々」。
この「々」は、記号であり文字ではないので、
読み方が存在しないそうです。
事実、漢和辞典のなかに「々」はいません。

おそらく、この文字を目で追っている人も、
「々」を目撃するたび、読みにとまどい
頭をムズムズさせていることでしょう。

文字じゃない記号も、名前はあります。

、句点   。読点
+プラス  -マイナス
/スラッシュ _アンダーバー
,コロン   ;ダブルコロン

でも「々」には名前がありません。
ぼくは、「ヒトビトのビト」と呼んでいるのですが、
何かもっとみんなが呼びたくなるような名前をつけてあげたい。

ひとりで出てくることはなく、
人前に出るときは、いつも誰かの横にくっついて出てくる。
そんな半人前の「々」に名前がつけられる日は来るのでしょうか。

ちなみに「々」だけをキーボードで打ちたいときは、
「ONAJI」と打って、スペースキーをいくらか叩けば出てきます。

※「DOU」でも出てきますが、
  同音異義語が多いので「ONAJI」を推奨します。
  これからも「々」をよろしくおねがいします。