コロンブスの麦茶。

水筒のなかにいる麦茶に氷をほおる。
ポシャン。ポシャン。ポシャン。
氷のおかげで麦茶は冷たさをキープできる。
だけど、その麦茶は、氷が溶けるほど薄くなってゆく。
それは算数の教科書を読まなくても、舌とノドがよく知っていた。

んー、どうにかならないかな?
何かいい方法があるはずだ。

「!」

麦茶で氷をつくればいい。
麦茶に水を足すから、麦茶は薄くなる。
麦茶に麦茶を足せば、麦茶は薄くならない。

翌日、改良したNEW麦茶を持って教室に入り、
このエポックメイキングなアイディアを発表すると、
みんなやったことあるけど、面倒くさいからやらなくなった。
ということが判明した。
麦茶をいっぱい飲んだはずなのに、ノドが乾いていた。

そのときの気持ちは、いまだに言葉にできません。